
これからも第一線で活躍し続けたいと願う50代のマーケティングプロフェッショナルの皆さんへ。今回は、急速に進化するB2Bマーケティングの現状と、私たちがどうキャリアを進化させていけるかについて、フレンドリーに、そして実践的にお話ししたいと思います。
◇B2Bマーケティングの「役割」が変わった!
2025年現在、B2Bマーケティングはもはや「広告を打つ」「展示会に出る」といった従来型の業務にとどまりません。マーケティングは戦略の中心に位置づけられ、営業や経営と密接に連携しながら、企業の「成長(Growth)」を牽引する存在へと進化しています。
『マーケティング・ウィーク』誌の調査によると、450人のB2Bマーケターのうち10%以上が「マーケティング責任者」役職の新設を経験し、6.2%がCMO(最高マーケティング責任者)に任命されたと回答。さらに、チーフ・グロース・オフィサー(4%)、チーフ・レベニュー・オフィサー(3.7%)、チーフ・カスタマー・オフィサー(2.5%)など、マーケティングの枠を超えた役職が増加しています。
この変化は、大企業だけでなく中小企業にも波及しており、特に大企業ではCMOの任命が積極的に進められているようです。
◇AIとテクノロジーがマーケティングの「武器」に
では、なぜここまでマーケティングの役割が変化しているのでしょうか?その答えは、AIとテクノロジーの進化にあります。
2025年のB2Bマーケティングでは、以下のようなトレンドが注目されています:
- AIによるパーソナライズとリアルタイム分析
- 動画コンテンツの活用とマルチチャネル展開
- 意図データを活用したリード獲得後のエンゲージメント
- プライベートコミュニティによる顧客との関係構築
- インフルエンサーとのコラボレーション
これらのトレンドは、マーケティングが単なる「伝える」役割から、「つなげる」「育てる」役割へと変化していることを示しています。
◇50代マーケターが「進化」するための3つの視点
では、私たち50代のマーケティングプロフェッショナルが、この変化の波にどう乗っていけばよいのでしょうか?以下の3つの視点がカギになります。
1. 経験を「戦略」に昇華させる
50代のマーケターは、豊富な経験と業界知識を持っています。これは、AIには真似できない「人間の洞察力」です。これまでの経験を、戦略立案や経営層との対話に活かすことで、CMOやチーフ・グロース・オフィサーといった役職へのステップアップが可能になります。
2. AIとテクノロジーを「使いこなす」
AIは脅威ではなく、味方です。例えば、顧客データの分析やコンテンツの自動生成、SNSの効果測定など、AIを活用することで業務効率は飛躍的に向上します。まずはChatGPTやMAツールなど、身近なところから触れてみましょう。
3. 「学び続ける」姿勢を持つ
マーケティングは常に進化しています。50代だからこそ、学び続ける姿勢が重要です。オンライン講座、業界イベント、社内勉強会など、学びの場は無限にあります。特に、若手との交流は新しい視点を得る絶好のチャンスです。
~CMOを目指すという選択肢
~キャリアの特集でも触れましたが、50代でCMOを目指すのは決して遅くありません。むしろ、今こそ「マーケティングの再定義」に乗じて、自身のキャリアを再構築する好機です。
CMOは、企業の成長戦略を描き、営業・プロダクト・カスタマーサクセスなどと連携しながら、マーケティングの力でビジネスを加速させる役割です。経験とテクノロジーの融合が求められるこのポジションは、まさに50代マーケターの「集大成」と言えるでしょう。
💬 最後に:一緒に進化し続けましょう!
マーケティングの世界は、これからも変化し続けます。でも、変化はチャンスでもあります。私たち50代マーケターが持つ経験と知恵は、AI時代のマーケティングにおいても大きな武器になります。
これからも、読者の皆さんと一緒に学び、挑戦し、進化していきたいと思います。マーケティングの未来を、私たちの手で切り拓いていきましょう!