
昨日まで3日間開催されたBIOJAPAN2025が幕を閉じ、お待ちかねの秋の3連休がやってきました!はっぴょんが居ない!という簡単な、薬にも毒にもならないレポート(笑)を書きましたが、振り返れば今年の展示会では、オンコロジー(がん領域)と希少疾患が依然として主役。特に細胞治療(Cell Therapy)やmRNA技術を活用した新規パイプラインが目立ち、米欧の大手に加え、日本のアカデミア発スタートアップも存在感を示していました。製薬企業は次なるパイプラインの種を探し、アカデミアやバイオベンチャーとのライセンス交渉に熱を帯びる──そんな熱気の中で、創薬支援に携わる私も多くの刺激を受けました。
ということで、待ってました三連休!少しだけその世界から離れて、家族とともに栃木の温泉地へ。湯に浸かり、心身をほぐしながら、ふと思い出したのが「餃子と東洋医学」の話。今回は、宇都宮の名店「正嗣(まさし)」から、餃子を通じて健康と歴史を語る休日特集をお届けします。
◇餃子は薬膳だった──張仲景と未病の思想
餃子の起源は、実は「薬膳」にあります。開発者は中国後漢時代の名医・張仲景(ちょうちゅうけい)。彼は冬の寒さによる凍傷を防ぐため、羊肉や薬草を包んだ小麦の皮をスープで煮て食べる「水餃子」を考案しました。これはまさに「未病」の思想──病気になる前に予防するという東洋医学の根幹です。
張仲景は『傷寒論』という医学書を著し、後世の漢方医学に多大な影響を与えました。彼の治療法は、単なる対症療法ではなく、体質や季節、気の流れを重視した全人的なアプローチ。現代の西洋医学が分子レベルで病を捉えるのに対し、東洋医学は「人間全体」を診るのです。
◇三国志の名医・華佗との時代背景
張仲景と同時代に活躍したもう一人の名医が、華佗(かだ)です。私もそうですが、三国志ファンにはおなじみの人物で、関羽や曹操の治療を行ったとされる伝説的な医師。彼は麻酔薬「麻沸散」を使って外科手術を行ったという記録もあり、まさに古代の外科医。
張仲景と華佗は、劉備が蜀の建国へと続く、荊州の太守になる(横山光輝の三国志で20巻前後でしたでしょうか。連休後家に帰ったら漫画よみます。笑)前の時代に活躍しており、共に「未病を治す」思想を体現した医師でした。彼らの医術は、戦乱の中で傷ついた武将たちを癒し、再び戦場へと送り出す力となったのです。
◇水餃子と焼き餃子──文化の違いと健康観
中国では今も水餃子が主流。出張で中国を訪れると、現地の同僚が「水餃子こそ本物」と勧めてくれます。スープとともに食すことで、体を温め、消化を助ける──まさに薬膳の原点です。
一方、日本でポピュラーなのは焼き餃子。これは中国東北地方から明治以降に伝わったもので、歴史は浅いながらも、あのパリパリの食感と、タレ+ビールの組み合わせは至福のひととき。健康に良いかどうかはさておき、心の癒しには間違いなく効能ありです。
◇宇都宮餃子の聖地「正嗣(まさし)」で感じる、食の力
今回訪れたのは、宇都宮餃子の名店「正嗣」。メニューはシンプルに焼き餃子と水餃子のみ。余計なものはなく(ビールもない!笑)、素材の味と職人の技が光る一皿。皮はもちもち、餡はジューシー、そして何より「食べると元気になる」感覚があるのです。
これはまさに、東洋医学的な「気」の補充。食べ物は単なる栄養ではなく、生命力を養うもの。温泉で体を温め、餃子で気を補う──これこそが日本人にとっての「未病対策」なのかもしれません。
◇西洋医学と東洋医学の交差点──創薬支援者としての視点
私はご存じの通り西洋医学の分野で創薬・臨床開発・マーケティング・データ分析支援の仕事をしています。分子標的薬、バイオマーカー、AIによる創薬──すべてが精密で、科学的で、再現性のある世界です。BIOJAPANでは、mRNA技術や細胞治療の進化に触れ、未来の医療に希望を感じました。
しかし、東洋医学の「未病」や「気」の概念も、現代人の健康維持には欠かせない視点です。とくに40代~50代、中高年のキャリア層にとって、病気になってから治すのではなく、日々の生活の中でバランスを整えることが重要。温泉、餃子、そして家族との時間──これらが「健康資産」になるのです!
◇来る明後日。2025年10月13日月曜日の「スポーツの日」に寄せて~食べて、癒して、元気になる!
10月13日(月)はスポーツの日。体を動かすことも大切ですが、心と体を癒す時間もまた「スポーツ」の一環。宇都宮餃子を食べながら、三国志の名医たちに思いを馳せ、東洋医学の知恵に触れる──そんな休日も、創薬やマーケティングに携わるプロフェッショナルにとって、きっと意味のあるリセットになるはずです。もはやこじつけの域ですが、休日なのでご容赦下さい。(笑)
◇餃子と健康、そして未来へのヒント
餃子は単なる食べ物ではなく、歴史と医術と文化が詰まった「健康の象徴」。張仲景の未病思想、華佗の外科医術、そして現代の創薬技術──それらが交差する場所に、私たちの未来の健康があるのかもしれません。
この3連休、温泉と餃子で心身を整え、また来週から全力で仕事に向かう準備を。MEDIA50s読者の皆様も、どうぞ美味しいものを食べて、元気にお過ごしください。
宇都宮餃子専門店「正嗣」より、愛と健康を込めて──。