空手

空手の型には、それぞれに物語や哲学が込められています。その中でも「クーサンクー(公相君)」は、ダイナミックで美しい動きが特徴の人気の型。私も黒帯の審査で演舞した特に思い入れの深い型でもあります。今回は、私の所属する硬式空手道の流派で伝承されているクーサンクーについて、歴史と実際の動きをやさしくご紹介します! 🏯クーサンクーのルーツ クーサンクーは、琉球王国時代に中国から渡来したとされる「公相君(クーサンクー)」という人物に由来する型です。彼は福建省出身の武術家で、沖縄に武術を伝えたとされています。型の名前もそのまま彼の名前が使われているんですね。 この型は、首里手系の空手に多く見られ、糸洲安恒や松村宗棍などの名人たちによって受け継がれてきました。私の流派では古式の動きを大切にしながら、硬式空手の実戦性に合わせた演武が行われています。 🥋硬式空手におけるクーサンクーの特徴 クーサンクーは、長くて複雑な型ですが、その分、技のバリエーションも豊富。私の流派では型の中に「攻防一体」の考え方を取り入れ、実戦で使える技術として稽古されています。 主な動きの流れ: 🧘‍♂️型は「動く瞑想」 久高派では、型の稽古を「動く瞑想」として捉えています。クーサンクーのような長い型では、集中力と呼吸のコントロールが欠かせません。演武中は、周囲の音が消えるような感覚になることも。心と体が一体になる瞬間です。 🌍国際大会でも人気の型! クーサンクーは、国際大会の型部門でもよく演武される型です。硬式空手の選手たちは、国内外の舞台でもこの型を披露し、高い評価を得ています。力強さと美しさを兼ね備えた演武は、観客を魅了します。 ✨まとめ クーサンクーは、歴史ある型でありながら、今もなお進化を続ける空手の宝物。その伝統を守りつつ、現代の実戦性に合わせた演武が行われています。もし空手に興味があるなら、ぜひ一度クーサンクーの型を体験してみてください。きっと新しい発見がありますよ!
空手の世界には「型はナイハンチにはじまり、ナイハンチに終わる」という言葉があるほど、ナイハンチは基本中の基本。私は、硬式空手道の一流派ですので、他の伝統空手とは違う動きかと思いますが、どの流派でも大切にされている型かと思いますので、その歴史と実際の動きをざっくりご紹介しようと思います。 🏯ナイハンチのルーツ ナイハンチ(内歩進)は、沖縄空手の首里手・泊手系で最初に学ぶ型として知られています。もともとは中国武術の影響を受けたとされ、狭い場所での戦いを想定した横移動中心の型です。 古式ナイハンチンは、糸洲安恒や松村宗棍といった沖縄空手の祖たちによって伝承され、流派によって微妙に動きが異なります。私の流派では、伝統的な動きを重視しつつ、実戦的な応用を意識した構成になっています。特に硬式空手の特徴である、試合での防具を着けての組手に応用できるよう、技の一つ一つに意味が込められています。 主な動きの流れ: 🧘‍♂️型は心と技のバランス ナイハンチンは、単なる技の練習ではなく、精神統一や集中力を養うための稽古でもあります。型を通じて「礼節」「冷静さ」「自己鍛錬」の大切さを学びます。型の稽古は、年齢や経験に関係なく、誰もが自分のペースで深めていけるのが魅力です。 ✨まとめ 古式ナイハンチンは、硬式空手道の技術と精神の基盤となる型です。シンプルな動きの中に深い意味が込められていて、繰り返し稽古することで新たな気づきが得られます。私の流派は覚える「型」が多く忘れてしまうことが多いので、まずは基本に立ち返ってナイハンチンから自主練を始めることが多いです。
「空手」と聞くと、「型」や「寸止め」のイメージを持っている方も多いかもしれません。でも実は、空手にはいろんなスタイルがあるんです。 私が硬式空手に出会ったのは、今から6年ほど前。きっかけは、幼い子どもに「たくましく育ってほしい!」という親心でした。近所の小学校の体育館で行われていた空手教室に、何も知らずに親子で入門。「とりあえずこれ買っといてくださいね〜」と言われるままに、金魚鉢みたいなヘルメットと胴体を守るプロテクターを揃えたのですが… これが後に「硬式空手」という、寸止めではなく実際に突きや蹴りを当てるスタイルの空手だったと知ってびっくり! でも始めてみると、これが面白い!親子で汗を流しながら、時にはケガをしながらも、試合で勝って笑い、負けて悔しがりながら、4〜5年かけて黒帯を取得するまで頑張りました。大会では他流派との試合もあり、海外の選手と体重や階級を問わず戦うことも。そんな経験を通して、子どもも私も少しずつ成長できたように思います。 今では、健康維持のために型や練習組手を中心にトレーニングしていますが、このブログでは、そんな硬式空手の魅力や練習法、流派の違い、さらには空手以外の格闘技や大会の話題など、管理人の気になるニュースを気ままに紹介していこうと思います。 さて今回は、私が今も続けている「硬式空手道」について、その歴史や特徴、流派、国内外の団体、大会情報などをわかりやすくまとめてみました! ◇硬式空手道のルーツ 硬式空手道は1980年代に誕生した、比較的新しいスタイルの空手です。「寸止めじゃ物足りない!でも安全性も大事!」という声から生まれたこのスタイルでは、防具を着用し、実際に打撃を当てる形式が採用されています。1981年には第1回全日本硬式空手道選手権大会が開催され、全国の空手家たちが集まりました。 ◇硬式空手の特徴 硬式空手では「多撃必倒方式」という加点ルールが使われています。これは、連続技や強打が評価される実戦的なスタイル。防具(スーパーセーフなど)を着用することで、安全性も確保されています。試合では、審判の「止め」がかかるまでの有効打がすべて得点になるため、スピードと連続性が求められます。 ◇流派とスタイルの違い 硬式空手道には主に「千葉派」と「久高派」の2つの流派があります。 それぞれの流派でルールや防具の使い方が異なるため、選手のスタイルも個性豊かです。 ◇国内外の団体と活動 日本では「全日本硬式空手道連盟」が中心となって活動しており、全国各地に加盟団体があります。また、海外にも硬式空手を採用する団体が増えていて、国際大会も開催されています。特に久高派は海外加盟国が多く、世界的な広がりを見せています。 ◇大会情報 硬式空手道の大会は年間を通じて複数開催されています。...